474本当にあった怖い名無し2019/11/13(水)23:53:14.24ID:t7Ezdta10.net
暇があれば聞いてください。

当時、私は美術部に入っていたのですが、私の町の高校は美術部にしては珍しく合宿がありました。
合宿先は毎年県内の離島で行われていて、早朝の6時から夕方の5時あたりまで
休憩をはさみながら風景画を描いていました。そして夕食後に反省会をして10時頃に就寝。




475本当にあった怖い名無し2019/11/13(水)23:53:49.31ID:t7Ezdta10.net
そんな淡々とした合宿で私は怖い体験をしたのです。
それは高校2年の事でした。




476本当にあった怖い名無し2019/11/13(水)23:55:39.12ID:t7Ezdta10.net
実家から2時間弱ほど電車に揺られ、県の港で部員たちと集合。
その後15分?くらい定期船に乗って島に行きました。
合宿先の島は毎年同じ場所だったそうなのですが、今回いく島は毎年お世話になっていた旅館が休業したことも
あったので(他にも事情があった気がしますがあまり覚えていない)T島(仮名)へと合宿先を変更したのです。
T島は今までに行ったことがない場所でしたので、いろいろと不安な部分がありましたが
そこの旅館は意外ときれいで、昼食がおいしかったので自然と不安もなくなりました。




477本当にあった怖い名無し2019/11/13(水)23:56:08.06ID:t7Ezdta10.net
昼食後に早速何処を描くのか決めるために、T島内を散策しました。
海を描きたいと思っていたので海岸へ向かいながら、途中途中で目に付いた
イイ感じのものをデッサンしていたのですが想像以上に当日の日差しがきつく、
へとへとになってしまったので少し休憩しようと思ったのです。
喉が渇いていたので、道の端にあった自販機で飲み物を買おうとしました。




478本当にあった怖い名無し2019/11/13(水)23:56:28.43ID:t7Ezdta10.net
そのとき,道の向こうから島民らしき年配の男性が見えてきました。
お爺さんは私の存在に気づいたらしく、私のもとへ近づいてきて「こんにちは。」と挨拶をしてくれたのです。
私も挨拶をした後、「何処から来たの?」と色々訊ねられたので合宿の事や地元の事を
話しました。お爺さんは笑いながら聞いてくれていたのですが、失礼ながら私は不快に感じていました。
強い日差しで疲れていたのもあるのですが、本当の理由はお爺さんの姿にあります。




479本当にあった怖い名無し2019/11/13(水)23:56:49.73ID:t7Ezdta10.net
お爺さんの来ている服や、肌がかなり汚かったのです。
もう何日もお風呂に入っていないのだろうと思ってしまうくらいに服がよれよれで犬みたいな匂いが
していました。
私はとにかく早くこの汚い人から離れたくて適当に相槌を打ちながら、自販機で飲み物を買って
「もうすぐ夕食が始まるので...」などと言って、そそくさと彼から離れることにしました。




480本当にあった怖い名無し2019/11/13(水)23:57:17.37ID:t7Ezdta10.net
しばらくは猛暑の中海岸を目指し歩いていましたが、急に頭が痛くなってきたのです。
私は日差しにあたりすぎて熱中症になってしまったのかと少し焦りました。
普通は旅館に帰るか、日陰のある場所へ行き休憩するべきなのでしょうが
まだデッサンしかしていないことと、またここから旅館までの距離が長い事、
このままでは作品を反省会に持っていけず顧問の先生から
叱られることも考えると安易に休むことができなかったのです。




481本当にあった怖い名無し2019/11/13(水)23:57:45.60ID:t7Ezdta10.net
ですが、根性のない私は頭痛に耐えることができませんでした。結局地塗りだけはやって
反省会で言い訳をすれば怒られずに済むだろうと考えた私は、適当に小さな森?林?を見つけて
そこで地塗りを始めました。




482本当にあった怖い名無し2019/11/13(水)23:58:24.30ID:t7Ezdta10.net
しかし、木陰で地塗りをしていても頭痛が収まることはなくむしろどんどん痛くなって、
地塗りの半分あたり?まですると木にもたれてしまいました。
頭痛がひどく、このまま死ぬんじゃないかと思い、持っていた携帯で部員と連絡を
取ろうとしたとき、林の入り口から再び汚いお爺さんがやって来たのです。




483本当にあった怖い名無し2019/11/13(水)23:58:45.44ID:t7Ezdta10.net
お爺さんが心配そうな顔で私を見つめていました。
心配してくれるのはうれしいのですが、お爺さんの臭いが
頭にきつくぶつかります。
少しの間お爺さんはこっちを見つめていましたが、急に笑い出すと
こんなことを言い出しました。

「昼飯はうまかったか」と。

こっちは頭が痛いのにそんなのんきな話ができるはずないだろうと
イライラしましたが、「はい」と答えました。多分。




484本当にあった怖い名無し2019/11/13(水)23:59:09.96ID:t7Ezdta10.net
するとお爺さんは泣き始めました。
鼻水の音が大きくなり、しまいには号泣していました。
泣きながら何かを話していたのですが、うまく聞き取れません。

具合の悪い私をよそにお爺さんの声はドンドンと大きくなり、
何と言っているのかわかってきました。

「おなかすいた」 と言っていたんだと思います。

お爺さんの泣き声もあって、まるで食べ物をねだる子供のように見えて
とても気持ち悪く感じました。




485本当にあった怖い名無し2019/11/13(水)23:59:35.40ID:t7Ezdta10.net
このままここにいるといけないと直感で感じた私は何も持たずに急いで
旅館に帰ろうしました。
そのときです。

あああという叫び声をあげた後

「にげるなぁ!せきにんとれ!」

と彼が言ったのです。

突然の事だったので、体が凍り付いたかのように動かなくなりました。
そして、その老人の顔はさっきまで泣いていたはずなのに恐ろしいほど真顔なのです。
私は何も言うことができず、そのまま立ち止まっていました。




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1001オススメ記事@\(^o^)/2020/03/24 21:01:00 ID:lifewars